イニシャルD
サーフの釣りっておもしろいんだよ。
どこが?って、、それはさ、、
先週あったポイントがない、昨日釣れたとこってどこさ?、朝はポイントだったのに、、
てな具合に地形がコロコロ変る。
先ずそっからギャンブル性があるじゃん。
ワシがこの釣りにのまった理由が実はコレ。
今でこそメソッドが確立され、ゲームフィシングっぽくなりつつあるけど
それでもギャンブル性は高い部類に入ると思う。
そう、魚に媚びへつらう、食わせの釣りってのが嫌い。(やらないわけではないが)
たぶん、若い頃マッチザハッチにのまった反動だと思うが。
「行けば釣る為の方法論」とギャンブル思考って矛盾してね?
ワシ的には矛盾しない、パチンコの勝率上げるのと似たよーなもんだからさ。
しかし今は情報社会、地形等はコネさえあればかなり詳細な情報が得られたりもするが、、、
そーゆーのって、船頭さん任せの船釣りに近くね?
ま、活用するか否は個人の自由だし情報無しじゃ釣りなんかできねって人もいるだろーし。
そこで肝に命じておきたい、、「いくら釣れてるからって自分に釣れる保証はない」
ワシの場合、詳細な情報に踊らされて自滅するタイプらしいので。
聞いたとしても今後の糧になるよう完全に過去の出来事と受けとめるよう努めている。
縛られると直感による行動力が抑制されがちだし。
当日いきあたりばったりが性に合ってるらしい。
「行けば釣る為の方法論」ってそんなん?
そーなんです、個の統計から得る行動心理学であるからして。
個有であり万人の為にあらず。 あしからず。
サーフの地形を形成するのに重要な要素に波打ち際にある固くて動かない物が挙げられる。
昔、この釣りに関して全く無知ながら根気と体力だけは常人の域を逸した馬鹿がいた。
ソイツは朝から8時間以上同じ場所で粘り続け、見事鮃を釣り挙げた、
そこに居合わせた友人の証言によると、朝は変哲のない瀬だったが午後にはソイツの
前に払い出しが出来ていたのだという、、、
冗談はさておき、そーゆーちょっとやそっとじゃ動かない段差となりうるモノが
波による浸食度合いに変化をつけ均等に引く波を不均等にし、やがて横ヨブが
掘られ、掘った砂が冲に堆積して馬の背が形成され、、以下省略。
で、その出来具合は数日の潮加減、波高、波向きと密接に結びついていて
釣行日の地形を自力で予測するのは難しい。
他にも、根本的な冲や内陸部の地形とか両端の岬や港や磯とか絡んでるから。
大体の傾向は大体わかるよーにはなってきたけど、理想的な地形にはなかなか出会えない。
てか、そんなん待ってたら永遠に釣り行けないから、、、
通称Dカン下ってとこがある、年末に常連オヤジがD○エモンを揚げたことでも有名だが、
そんな質量の物体が漂着してくることからしてポテンシャルの高いポイントといえる。
ただこのポイント、しょぼい時はかなりしょぼいので少々アテにならない面もあるが、
傾向として、満潮位が高い週に波高が上がるとガッツリ掘れる。
潮位が低いと波足がDカンまで届かないんだろーね。
時は2011年と13日の夜
「年越し大暴走」のほとぼりも冷め、そろそろまっとーな釣りしてーなと思ふ今日この頃。
ワシの心は揺れに揺れていた、釣りに行く事には一片の迷いもない。
が、連日見聞きする外房絶好調な情報、これに揺さぶられている。
しかし、今回の釣行を決定した要因は他にある、
今週、この時期滅多に黒潮が直撃することのない南房あの浜に黒潮が直撃しているのであった。
年明け、「あの浜終わりじゃね?説」が有力視されるなか、な〜んか腑に落ちない、
秋口から今に至るまでに、これがピークなん?と思える時期もあるにゃあったがしょぼすぎる、、
それにこの時期もっと釣れてなきゃならねーボテバラシーがほんとにしょぼい。
単に遅れてるんだと思ってはいるのだが、忘れちゃいけねー要素にベイトの接岸がある。
おそらく安定的なそれがないまま今に至っているのでは?
市バスがベイトを岸に釘付けにしそれを嗅ぎ付けヒラメとコチが追っ付け接岸、と仮定して、、
大暴走でも触れたが年明け、最寄りの港で尋常ではない量のイワシを確認ている、
これがなんかの拍子で外に流れれば、メタボシーにロックオンされて、、、以下省略。
完璧じゃん。
その拍子として黒潮直撃ってのはいい線なんじゃないかと。
そこで、
「今、現実としてそこにある、外房絶好調」に乗るか、、
「もしかして大爆発う?」に賭けるか、、、
前者は例によって踊っちゃう可能性はおおいにある、
後者は根拠はあるが、ちょー博打だし、、、、好きだけど。
決められないまま運命の分岐点市原インター。
第11条「決断出来ない時は呼吸を停める」
これはドクター中松が行っている発明法をアレンジしたもの。
氏はプールに潜り息を停めて限界点で発明がひらめくという。
市原インターを直進通過、、、てゆーか極限状態ん時ってラクな方選んじゃわね?
つーかこんなん悩まんでも朝南房やって夕方外房でいんじゃね?
終点を降りたとこで胸騒ぎ、、「ヘッドランプ忘れたかも」
釣り具屋に寄り、安いヤツを購入、忘れたやつも安モノだけど、、
が、ここで何故か「このライト壊れてるかも」といつもならまずやらない動作確認実行。
したっけホントに壊れてた、ボタン放すと消えちゃう仕様じゃんコレ。
返品交換してもらい、走ること数分、、、再度胸騒ぎ、、、車を停め貨物室を物色すると、、
ヤな予感的中!、、、、、忘れたと思ってたヘッドランプ載ってましたあ、、、、
なんだかよくわかんねけど、、まいっか。
予報によればこの浜で釣りになるのは朝のうちだけ、、、それも手伝ってか、車がいない。
いつもならこの時間絶対停められないスペースも全空き、、
もしかして、今日って釣り禁止?
それともノースコリヤが長距離弾道弾発射宣言したか?
よーぽど釣れてねんだな、と、無人の砂浜を行く。
釣れてないから、知り合い誰も来ないんで情報も皆無。
なわけで、なんとなくイニシャルDに到着、、、見れば
いやはや、なかなかにいい出来にござる。
欲を申せば、馬ノ背がもっとこーぐぐっと近くにあれば申し分無し。
Dを中心に左右200mの間にサンドバーの切れ目が5箇所ある。
誰もいないから好きなとこに入れる。
とりあえず一番立派なカレント際からね。
でも今日は投げない、明るくなるまで待つ、、、、、ヒマだからやっぱ投げるう?
でも投げないよー、、みたいに時間を潰してると、
ある記憶が脳裏に、、子供の頃、心霊写真特集で見た
『夜の波打ち際から無数の腕がニョキニョキ被写体のオネーチャンを掴もうとしてる写真』
しかも、ここはD、、シャレにならんくらい恐怖が恐い。
明かりがチラホラ、なんと心強い、と思ったが。
憧れ「孤高のアングラー作戦」ならずか。
それでも視認できるアングラーって両手で足りる数、いいね。
着水点が確認できる明るさのころ、KJ125アカハラグリンバックにグッグーンとまさかのアタリ!
紆余曲折ナシで早い時間帯のヒットってのが嬉しい。
ヒラメなんじゃ〜ん?、、、あ、、、光った、、、しかも、、、ちっさ。
いや、これでも立派に土産確保、ひとまず安心。
しばらくたち、「誰にも動きがねぇ」ワシの一人勝ちかァ?としょーもない悦に
はいりかけた頃合い、、左隣のオッチャン、、波打ち際で往復運動開始。
光ってるけど、、ワシのの3,5倍はありそう、、
ほどなく右隣、、往復運動開始。そして、そのまた隣も、以下同文。
ひょっとしなくてもワシだけスルー?
ナ〜ンデ〜?
ヤバクネ?チーバスキープして悦にはいりかけていたワシってば、、
にしてもKJ、、市バスキラーのはずなんだが、、
このままではチーバスキラーと言われかねん。
あいやしばしまて、、、この状況、、市バスの軍団が所狭しと泳ぎ巡ってるにちげーねー。
見ればヒットポイントも手前のよーだし、、
最近のお気に入りミノー、ハイドシャローに交代。
やはり、、あっさり釣れた、、フッコサイズ、、てことは、この群れ活性高いだろ。
てことでアピールに勝るミノーが有利なんだなきっと、、ショアブレイクでオッケーだし。
ところがスレたのか、沈黙の時が流れ、、再びKJ投入、今度はモアアピールを意識してピンク。
すると、フルキャストの巻き始めにズーン!あんな冲でも来るんだ、、これ重!
もしかしてラメヒーブンザト?と思ったがエラ洗い、、測ると85センチ、、放流!
フッコサイズがもー1本欲しい、、そこでまたハイドシャロー1投目、、フッコサイズゲット。
市バスはもーいー、、これからは鮃でも狙うとしよう。
しかしあれだ、、遠くも近くも関係なくルアー換えるとすぐ来るって、これマジで
所狭しと泳ぎまわってんじゃん?
ちょっと潜るサーフドライバー、このミノー、、タイ君にもらったやつで今日が初キャスト、
飛ぶ!惚れた!しかしノーバイト、手持ちのシンキングミノーを一通り流していくがノーバイト。
KJでボトムレンジキープさせるためショートピッチジャークで流して行くとムンズ!
今日はリーダー長めだからアタリの感度が鈍い。
重!コレ、ブンザトマチガイナシでしょ、、最後のひとのしを交わし寄せ波にのせギラリ、、
さっきの85よかぜんぜんデカイ、90あるかもと思いながらも測るの面倒だから放流。
右隣が空いたのでそっちに移動、KJをカウントダウン、シャクリ始めにギュイーンブシュブシュ!
あからさまに市バス、、75くらいでしょうか?今日イチのファイトでした、、放流。
ここでしばらくアレやコレやと流し無反応、日も高いんでKJカタクチを流してみると、、
ちっちゃいアタリがありイワシが釣れてくる、、しっかりアタリがあるのでスレというより
アタッてきてるカンジがする。
釣りの対象になる程イワシがいるんだ、、ヒラメもいるんだろーけどな、、
底をとっても市バス、他の人もみんな市バス、、
よくあるパターンで市バス釣れなくなってからヒラメが釣れる、、
ワシん家の水槽にゃアピストっつー小っちゃいシクリッドがいるが
すっげー排他主義なの、、市バスなんかシクリッド中のシクリッドだから
排他的攻撃性はピカイチでしょ、武器しこたま搭載しちょるし、、
にくらべてヒラメの武器なんて歯だけじゃん、、勝てないでしょ。
この市バス全部退治するのムリだし。
市バス混じりでマゴッチが釣れるのは武器持ってるからなんじゃね?
でも今日はコチも見かけない、、
つーことは、未だこの沙汰を察知してないのかも知れんね。
明日とかがいいかも、でも午後から荒れちゃうんだよね、、
一休みしつつ、キープしたサカナのエラと内蔵を撤去。
しかし、こんなことになるとは、、このチーバス、、さぞかし無念であろう。
もー少し後だったら締められることもなかったのに、、
そこで、気付く、、なんか潮位上がってね?、波伝を開き見ると、
今日って満潮昼かい、、これからメインのほうに移行してく予定だったが、、
この風この波さらに上げたら、ますますもってメインはきびしいぞい。
ここは撤収して北上しますか。
すると若モノアングラーが来て情報交換、メインからやってきたそうだが
あっちはなんにも釣れてないそうである、、
フッフッフ、、悦!
じゃあここらへんで別の現場にいるであろうTSFの親方に悦な報告でもしておこう。
「いいな〜市バス祭り、オレにもお土産一本頼むわ〜」 「え、デカイのみんな放流しちゃったんだよ」
「そーなの?じゃがんばってこれから釣ってよ、待ってまーす」
ぼーにも悦報告、「オレもウデダルいから辞めるわって、言ってみてーよ、じゃHitoshiさんのぶん
がんばってね〜」
そー簡単にいきゃいんだけどさ、、車に戻りつつも良さげなポイントでもあればちょっとくらいは
投げてみてもいいが、、と歩ってると、、イイカンジのとこにはいってた2人組がお休みモード。
ブツ持ち撮影会とかしちゃったりして彼らもご満悦な様子。
ここで2.3投したところで文句もあるまい、125カタクチをコロガシながら流し、
だいぶ右に流れてショアブレイク波の立ち上がりに入った瞬間にギューン!
仕事早!、、そしてデカイ、、が締める前にいちおHitoshiさんの了解をとるとしよう、
そんなデカイの要らないって言ってくれればラッキーだし。
「83センチあるんだけどホントにいるの?」 「うわー!ヤッター!もーデカイの大歓迎、うちの
こども市バス大好物だからさー」
悦ながらにして鬱。車まで600m程だが装備含めて20k近いウェイトサンドウォーキング。
到着するも汗だく、乳酸溜まりまくりで全身プルプル。
ひらめっぱ鬼とHitoshi君と合流、鬼はひらめを仕留めたらしい、、
鮃と聞いた瞬間ワシの悦ゲージが下がりかけたが、サイズを聞いて復活。
そのサイズの鮃1枚と、とーぶん市バスづくしとではワシ的にはとーぶん市バスが勝つ。
しかし鬼の悦ゲージも多分下がることはないはず、何故なら鬼はヒラメ釣り専門サイト
の親分だからね、ナンボ釣ってもシバスでしょ?くらいにちげーねー。
しかも鬼はワシが釣った浜をプライベート禁漁区にしてるから、
市バスはもとよりヒラメの釣果にすら動じることはないだろう。
スキヤで豚トロ丼サラダセットを喰らい。
寝る、、3時過ぎ、外房老舗の浜、風裏波裏で超マッタリしててモチベーションはいまひとつ。
鬼が入った場所にはベイトがいたらしいが、、
なんかつかみどころがないまま終了!
2011,1.14 6時50分〜10時過ぎくらい?
マル48くらい? KJ125アカハラグリンバック
マル58くらい? ハイドシャロー アカハラアカバック
マル85センチ KJ125ピンク
マル65くらい? ハイドシャロー アカハラアカバック
マル90あるかないかくらい? Kj125 ピンク
マル75くらい? KJ125 ピンク
マル83センチ KJ125 カタクチ
こう見るとKJばっかり投げてたようにも見えるが、
ミノ−4対KJ1くらいなんよ。
タイスリフフライヤーとかレッパとかノード150Sとかも
投げてたんだけどね。
結果として7本中5本がKJだった。
印象としてミノーは勝負が早いがスレるのも早い、
KJはミノーほどの決定力はないが多彩な動きと多彩な攻めが出来る分
バイトを持続させられる気がする。
また、時間経過とともに西風が強まりミノーではショアブレイク付近しかとおせなかった
という事情もあった、他のアングラーの釣獲数を見たカンジ概ね2、3本、多い人で
4、5本といったところだが。
スローペースでチンタラやって7本あげられたのは、
ワシのカオがいいからだと確信している。
またKJ110も投げてたんだけど、こっちは無反応だった、
波もそれなりに厚かったし、相手が高活性なら圧倒的に125なんだね。
土産確保の近道としては先ずミノーを一通り流し、駄目ならKJ,
それでも駄目ならゴム投入、つー流れが理想かと。
それと、、やたらKJは飛ぶみたいに今まで書いてるけど、
今時のミノーがぶっ飛んでくよーな条件下ではKJのが飛距離
で劣るケースはよくある。
ミノーが良く飛ぶ条件として、バックが開けた場所でしっかりテイクバックできる程度の追い風が理想、
バックが隆起した場所だとアングラーの立ち位置付近に循環流が発生して追い風でも飛ばない現象が
起こったりする、そして、あまりに強い追い風はドッコイショ投げしか出来ない。
で、好条件下のミノーは質量に対して比重が軽いから落下が遅くその分風に乗って押されて飛距離が伸びる。
対してKJは比重が重いので追い風の恩恵を得る度合いが少ない為、大きなプラスにならない。
その一方、ミノーの飛距離がガクンと落ちる条件下でも、
遜色ない飛距離を安定維持できる。
この後、この浜のお祭りは2週間ちかく続き、、
ヒラメも多数水揚げされた、
かくして「もしかして大爆発う?」説は見事に的中したのだが、
市バスの量があまりにも多過ぎて、ワシがひらめの姿をみるまでに
至らなかったのが誤算だった、実際ヒラメの釣果を聞いたのは
この日から一週間を経た頃からだったしねえ。
16日、ワシは原因不明の胃腸炎にヤラれた。イニシャルDの祟りだとの説もあるが、、