O氏著 行けば釣る為の方法論

TSFのヒラメチャレンジなる大会にエントリーしそこねた。
そんなある日キャスティングにいったらうちでフォトコンやってるから
えんとりしとけば?つーことで無料だし景品もそれなりだし。
ただ期間が12月の31日までしかなく、ワシも年末で忙殺の最中。
恒例の年越し暴走(房総)くらいしか機会がないだろうなと。
ところが12月4日その日の現場が午前中で終わり、月曜の仕事もヌルい。
つーことでこれは行けば釣れるお告げであることを確信、南暴走入りした。

波伝説で波高、波向、風速、風向、潮回り等基本のみ調べたが
地形や釣れ具合等の事前情報はいっさい無し。
O氏著「行けば釣るための方法論」第六条 「先入観は直感力を阻害する」
を尊守しあえて情報収集しなかった。

午前4時半、浜のカンジはまあまで、ここなら粘れるかなというエリアがあった。
そこは100mくらいの間に左からのカレント二段のサンドバー、右からのカレント
と繋がるポイント、なかでもココイチは左からのカレントの右肩のコブだが
残念なことにそこには先行者が、、まあ仕方ない、第六条第2項「一番乗りは柔軟な対応を阻害する」ともある。
となると次の候補は右カレントの左肩となる訳だが、このあとアングラーが増えてる。
万が一ココイチの彼が離脱した場合、右端からココイチに移動する間に別のアングラーにおさえられる可能性がある。
よってココイチから20mほど右で二段コブの中を攻める、ここも一級とまではいかないが攻めておきたいポイントなので。

激アツタイムまで二時間強、チャート、ホワイト系のミノーをゆっくり引くが反応シ。
6時45分、ヒラメがいれば反応があるべき時間だが、ちょっと早いけど保険もかねてシーバスヲ本格的に狙うことにする、そこでKJの出番。
冲側のコブがKJならば届くのよね、数投して反応なし、シーバスもダメかと思いはじめた6時55分。
なんとココイチで粘っていた彼がまさかの離脱!
『オレ様がここまでやってこの時間、ここにはサカナがいねえ』との判断とみた。
すでに投げていたKJを巻き取りながら左移動、ココイチポジションに到着しそのままフルキャスト。
冲側の右肩を越えた流芯に着水、ほんとならもちと右の還流帯を通したかたがそれは次回と5回転くらいか、
カツゴーンゴゴゴゴゴと鮮烈なアタリ、、

時は5年ほど昔、メタルジグの飛距離とミノーの存在感を兼ね備えたルアーがありゃ最強なんだがと思っていた頃、
サージャーだのなんだのかんだの試したけどアクションが良ければ浮き上がりすぎたり、
よく飛ぶけどアクションが棒だったりとビッとくるものが見つけられないままうやむやとなていた。
去年の春だったか、某山口氏が使うんなら何本か渡すよと手渡されたKJ110。
センターバランスのクセに良く飛びよく泳ぎ、浮き上がらない、比較的横流れもしない。
強負荷でS時蛇行、中負荷でウォブリング、小負荷、無負荷でローリングと動きが多彩。
釣れるはずだが釣れてないのはひとつにあんまり釣りに行っていない。
で、たまに行くとお土産重視なもんだから実績ミノーに傾倒しちゃう。
そんなある日、右斜め向かい強風、波ザバザバの平砂浦、実績ルアーで秘術をつくし無反応、
「この海にゃサカナがいねえ」と撤収しかかったがKj投げるの忘れてた。
そこから1091状態に、シーバスだけど、、
でもKjを使うか否かが成否を分けた日だった。
飛距離なのか、泳ぎ、シルエット、サイレント、なのか
要因は定かではないがこのルアーの集魚力をおおいに認めざるをえない実例だったわけだが、
ことヒラメ狙いとなると フッキングはどーなの?と一抹の不安があった。

「やっぱシーバスいたんじゃん!KJシーバス無敵」ほざきつつよせるが、
そろそろ魚体が光ってもいい距離なのに光らん?
アタリ直後の水中エラ洗いとヒット場所が冲の流芯うわっつらってのにすっかり騙された。

かくしてフォトコンエントリーというゴールをワンチャンスで決めることができたわけだが、、KJが成否をわけた一例でもあった。

決定要因は多分飛距離プラスミノーライクな質量感だと思う。
ココイチの彼の動きを終始観察していたがその多くはヒットポイントに届いなかった、
いっぽうメタルジグのようなもんも投げていた、メタルジグではアピールに欠けていたのかも。

冷静に考えてみればフッキングはどんなルアーであれリアに一本あれば十分なはず。
あとはその後のバレ率なんだけど、ヒラメについてはいまのところどうとも言えない。
ただシーバスはいまのところキャッチ率100%。

で、結果からいうと右カレントにはいったアングラーにも同サイズのヒラメが釣れた。
でもまあ釣れかたとしては他人が攻めた直後の1枚つーのはちょっと気持ちいいか。

12月5日
晴れ
南房総の浜
7時
Kj110カタクチ
鮃50センチ